「稲庭うどん」は手延べ製法で作る干しうどんで、香川の讃岐うどん、名古屋のきしめんと並ぶ日本三大うどんの一つと呼ばれており、手延べ製法で作るツルツルとした滑らかな食感の中にもしっかりとした歯ごたえがある細麺の干しうどんです。
独特の食感と歯ごたえは手延べ製法と呼ばれる昔ながらの手作業から生まれており、手作業で生地を作ってから出荷するまで数日はかかる事から大量生産できず、うどんの中でも高級品として位置づけられています。
その製法はうどんというよりそうめんに近く、山に囲まれた稲庭の名水、良質の小麦、そして塩だけで「練る」、「綯う(なう)」、「つぶす」、「伸ばす」といった工程を経て手作業で作られます。
独特の製法で作られた「稲庭うどん」は美味として人気を高め、生産量も少ない事から高級品として扱われるようになりました。
乾麺である事から贈答品としても使用され、稲庭城の領主に献上されるだけでなく、将軍家や他国の大名にも送られるほどになり、秋田藩の名産品として珍重されました。
そんな高級品として扱われた「稲庭うどん」は長らく庶民の口に入ることはありませんでしたが、明治時代になって内国博覧会で賞をもらったり、宮内省へ献上するようになってからはようやく認知度も高まり、「稲庭うどん」を製造する業者も増えて地域の特産品として広く一般にも味わえるようになりました。
稲庭うどん
価格¥900より
消費税込み
一律1,000円となります。